今回は預金について学んだことを振り返ります!
1.当座預金
当座預金については「小切手」に関する処理が重要になる。
・当座預金と小切手
当座預金は、主に企業が決済のために利用する無利息の預金であり、大きな特徴として、商品の仕入れ先などの取引先への支払いに小切手を用いることができる。
まずは当座預金口座を作るところがところからスタートになる。
例として、
5/1にA社はY銀行に当座預金口座を開設し、現金3000円を預け入れた。また小切手帳を受け取った場合の仕訳は下記になる。
借方科目:当座預金:3000円 貸方科目:現金:3000円 となる。
「当座預金」は資産に該当する勘定であり、口座開設時での預け入れにより3000円増加しているため借方科目に記入をする。また現金は3000円減少しているため、貸方科目に記入をする。
・小切手の払い出し
取引先への支払いのために、小切手に支払額を記入して、取引先に渡すことを小切手の振出しという。例として、A社は、B社に商品1000円を仕入れ、現金は小切手を振り出して支払った場合、その仕訳は下記になる。
借方科目:仕入:1000円 貸方科目:当座預金:1000円 となる。
「当座預金」は資産に該当する勘定であり、資産の減少1000円となるため、貸方科目に記入する。また「仕入れ」は費用に該当する勘定であり、費用の発生のため借方科目に記入をする。
・他人振出小切手
A社の処理に元ついて考えていく。
A社はB社からB社が振り出した小切手を受け取った場合、A社にとっては他人が振り出したご切手になるので「他人振出小切手」というものになる。
例として、6/1にA社はB社に700円の商品を販売し、代金はB社振出の小切手を受け取ったときの仕訳は下記になる。
借方科目:現金:700円 貸方科目:売上:700円 となる。
他人振出小切手を受け取ったA社は取引銀行に小切手を持っていくとお金に換えることができるので、通貨用証券である他人振出小切手は現金の増加として借方に記入をする。また、売上は「収益」に該当する勘定であるため、貸方に記入をする。
例として、
A社はB社に商品800円を販売し、代金はB社振出小切手で受け取った場合の仕訳は以下となる。
借方科目:現金:800円 貸方科目:売上:800円
他人振出小切手を銀行に持っていくとお金に換えることができる。また他人支払小切手は通貨用証券に該当するため、A社にとって現金800円の増加として処理をする。
ポイントとして
- 当社が小切手を振り出したら・・・当座預金の減少
- 他社が小切手を振り出したら・・・現金の増加
となる。
2.当座借越
小切手は、当座預金口座の残高の範囲内で振出が可能なものであり、残高不足の状態で取引先が銀行に持参したとき、お金と交換してもらえない。このことを小切手の不渡りという。そうなると自社の信用はガタ落ちとなり、今後の商売に大きな影響を与えることになる。
万が一、当座預金口座残高以上の小切手を振り出しても良いように銀行と「当座借越契約」という契約を結ぶことがある。(不足額を自動的に借り入れする契約)
例として、
7/6にB社は、A社より商品3000円を仕入れ、代金は小切手を振り出して支払った。なお、Y銀行の当座預金残高2000円であり、銀行とは4000円を借越限度額とする当座借越契約を結んでいる場合の仕訳は以下になる。
借方科目:仕入れ:3000円 貸方科目:当座預金:3000円
B社の当座預金口座の残高以上の小切手を振り出したが、銀行と4000円を借越限度額とした当座借越契約を結んでいるため、差額の1000円は銀行が補ってくれる。そのため、小切手の不渡りを避けることができる。
この差額1000円は特別な処理(仕訳)は行わないため、振り出した3000円で当座預金口座の残高の貸方に記入をする。よって当座預金勘定は1000円の貸方残高となる。
この1000円は実質は銀行からの借入金であり、将来返済の義務があるため、この貸方残高1000円は負債を意味している。通常は、この後の商品の販売になどによって、当座預金に入金がありすぐに貸方残高が借方残高に変更することが予測されるため、借入金勘定には記入しない。
3.普通預金と定期預金
個人の普通口座と定期預金は特に違いはない。
当座預金との違いは預金残高があっても小切手を振り出せない点と預入期間に応じて利息が受け取れる点がある。
例として、
- 1.Y銀行に普通預金口座を開設し、現金1500円を預け入れた。
- 2.Y銀行に定期預金口座を開設し、現金1000円を預け入れた。
- 3.Y銀行の普通預金に、預金利息50円が入金された。
- 4.Y銀行の普通預金口座からX銀行の当座預金口座に1200円を振り込んだ。また、Y銀行の普通預金口座かた手数料100円が引き落とされた。
を仕分けする。
1.普通預金口座への預金
借方科目:普通預金:1500円 貸方科目:現金:1500円
普通預金は資産に該当するため、口座への預け入れによる資産の増加1500円は借方に記入をする。また預け入れにより資産である現金1500円の減少が発生しているので、貸方に資産の減少1500円を記入する。
2.定期預金への預金
借方科目:定期預金:1000円 貸方科目:現金:1000円
定期預金は資産に該当するため、口座への預け入れ1000円は資産の増加なので借方に記入をする。また預け入れにより資産である現金の減少1000円が発生しているので、貸方に資産の減少1000円を記入する。
3.預金利息の受け取り
借方科目:普通預金:50円 貸方科目:受取利息:50円
「受取利息」は収益に該当するため、収益の発生50円は貸方科目に記入をする。また利息受け取りにより、50円の普通口座の残高が増加(資産の増加)したため、借方科目に50円を記入をする。
4.口座間の資金移動
借方科目:当座預金:1200円/手数料:100円 貸方科目:普通口座:1300円
普通口座から当座預金に預金の移動が発生(当座預金の資産の増加)したため、1200円を借方科目に記入する。また、手数料は費用に該当するため、100円を借方科目に記入する。普通口座は手数料分も含めて資産の減少が発生したため、1300円を貸方科目に記入をする。
今回は以上です!
ちゃんと復習をしていかないと訳が分からなくなってきているので、隙間時間を有効活用して頑張っていきます!
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